前期選抜

2月9日(火)は前期選抜一日目でした。毎年、「時間配分で失敗してないか」「ケアレスミスをしてないか」等、生徒のことを考えると心配で仕方がない一日です。しかし、今年は開塾一年目(しかも夏期講習後の開塾)だったので、小高進学塾に受験生はいません。塾講師を20年以上していますが、こんなに落ち着いて入試日を迎えられたのは初めてです。

 

さて、入試問題ですが、全体的には例年通りと言えるでしょう。

 

国語…問題構成は相変わらずです(詳しくは過去のブログをご覧ください)。行書における筆順変化が出題されていました。今までには見られない出題ですね。漢字は「試金石」と「照れる」の予想が的中しました。(受験生はいませんが、予想だけはしていたのです)

数学…難易度および問題構成に変更はありません。得点差はつきにくいでしょう(詳しくは過去のブログをご覧ください)。ところで、相変わらず作図は難問ですね。特に今年はここ10年で一番難しかったかも。

英語…出題傾向は従来通りです。大問4ではcontinueやcommunicationなどつづりを間違えやすい英単語が出題されていました。

理科・社会…こちらも出題傾向は従来通りです。資料を分析する問題や記述問題などの出来が得点に影響しそうですが、進学校では高得点勝負になりそうです。

 

おそらく今年も平均は5科250点ぐらいでしょう。

 

 

あやしい訪問者

2月4日(木)のこと。銀行からの帰り道、ジャージ姿の若者5人組が2,3グループ、地図を広げて何やら相談しているのを見る。中学校時代にやったオリエンテーリングを思い出す。

 

塾に戻って仕事をしていると、先ほどの5人組が来塾する。

 

「私たち、株式会社〇〇スの新入社員なのですが、ただいま新人研修中でして、飛び込み訪問で時給1,000円のお仕事を探しています。ポスティングでも掃除でも何でもしますからお仕事をいただけませんか?」とのこと。

 

「なるほど、そういうことだったのね」と納得するも、お願いするような仕事(単純作業)もこれといってない。丁重に申し出をお断りし、「頑張ってね」と声を掛け、お引き取りいただいた。

 

彼らを見送った後、ふと疑問が。

「1人時給1,000円なら、5人で5,000円? 微妙に高くないか?」

「飛び込みで名刺交換なら分かるが… あれは本当に新人研修なのか?」

 

むやみに人を疑いたくないが、エアコンの室外機が盗まれ、自動販売機が燃やされる昨今、どうしても悪い方に考えてしまう。仮に、掃除をお願いしていたら、店舗のレイアウトや現金の有無、警備状況がリサーチされ、後日事務所荒らしに遭うのでは…?

 

インターネットで確認する。株式会社〇〇スは実在した。が、着物の訪問買取に関するトラブル(特定商取引法違反)で行政処分を受けた株式会社〇〇ドから事業委譲された会社であることが判明。着物の訪問買取事件はかなり大きく報道されたので、同じ社名では事業を継続できなくなったのだろう。

 

新人研修は本当のようだが、こんな研修をしている会社は、やはりと言うか、ろくでもない会社だった。

(今回は文体を変えてみました。深い意味はないです。)

 

 

組合の定例研修&教材展示会

1月27日(水)に千葉学習塾協同組合の定例研修に参加してきました。今回のテーマは理社の入試出題予想です。

 

担当の先生方による緻密な分析は大変参考になりました。今後の指導の参考とさせていただきます。ありがとうございました。

 

定例研修後は幕張から千葉へ移動して、教材展示会に参加してきました。この類のイベントは4回目の参加です。前回の展示会では単元テスト等の付属品が未完成の出版社もあったのですが、ようやく今回は付属品も含めた比較をすることができました。「授業で使う問題・授業週の宿題とする問題・授業翌週の宿題とする問題」と3部構成になっている、まさに私の理想とするテキストを発見することができました! また、定期テスト対策用として使用する国理社の教材選定もできました。

 

これで、安心して新年度を迎えることができそうです。

 

 

見出し文法

1月10日(日)にイギリスのDavid Bowieさんが亡くなられました。洋楽に疎い私は(最近の邦楽にも疎いですが)、David Bowieさんの名前は知っていたものの、どんな曲を出された方なのか分からなかったので、気になってYouTubeで調べてみました。するとこんな見出しが出てきました。

 

①David Bowie dead… (deadは形容詞だからbe動詞が必要なのでは?)

②David Bowie dies… (すでに亡くなっているに現在形?)

 

これは、新聞等で使われる見出し文法というものです。見出し文法には次のようなルールがあります。

・現在形は過去を表わす(上記②が該当)

・過去形は受動態を表わす

・未来形はto+動詞の原型で表す

・be動詞は省略する(上記①が該当)

 

で、検索の結果ですが、“Let’s Dance”は聞いたことがありました。たしか、車のCMで使われていましたよね。

 

David Bowieさんのご冥福をお祈りいたします。

 

 

郵便局の方がいらっしゃいました

郵便局の方が営業にいらっしゃいました。「年賀状をダイレクトメール代わりに利用しませんか?」とのこと。

 

「年賀状を購入→印刷→持ち込み」をすれば、事前に担当の方と相談して決めたエリアに年賀状を配達してくれるサービスだそうです。個人情報保護の観点から、「中学生のいるご家庭」等にピンポイントでの配達は不可能だそうですが、子どもの多い地区は郵便局の方で大体把握できているので、ダイレクトメールとしての機能は十分果たせるそうです。また、お年玉くじがついているので、ポスティングのチラシのようにすぐに破棄されてしまう心配も少ないとのこと。(そして、郵便局的には年賀状の売り上げが上がると…)

 

かなり魅力的な提案で心ひかれたのですが、お正月だと冬期講習の生徒募集に間に合いませんよね… あと、当然のことながら、1枚52円ですから仮に1,000枚としても52,000円…

 

残念ながら、今回は見送ることにします。夏のカモメールでも同様のサービスがあるらしいので、夏期講習に向けて、そちらを再度検討することにします。

 

それにしても、郵便局も民営化になって大変そうです…

 

 

保護者面談

12月19日(土)に保護者面談を実施しました。

 

期末テストの誤答分析から見えてきた今後の課題(塾として力を入れていくところや家庭学習の仕方等)と入試関係のお話を40分ほどさせていただきました。また、保護者の方のご要望等をお伺いしたり、ご質問にお答えしたりすることもできました。

 

保護者の方とお会いする前はかなり緊張するのですが、終わった後は「やっぱり面談をしてよかったなぁ」と実感します。生徒の家庭での様子や保護者の方のお考えを聞くことができるからです。これらは塾を運営する上で貴重な情報になります。わざわざお忙しい中、塾までご足労いただいた保護者の方には本当に感謝いたします。

 

今後とも小高進学塾を宜しくお願いいたします。

 

 

来年度の入試日程が発表になりました

12月16日(水)に県教委より平成29年度(現中2生の入試)の入試日程が発表になりました。

 

平成29年2月3日(金)~6日(月) 前期選抜願書提出

平成29年2月13日(月)~14日(火) 前期選抜検査日

平成29年2月20日(月) 前期選抜合格発表

平成29年2月20日(月)~22日(水) 入学確約書提出

平成29年2月23日(木) 後期選抜願書提出

平成29年2月24日(金)~27日(月) 後期選抜志願変更

平成29年3月2日(木) 後期選抜検査日

平成29年3月7日(火) 後期選抜合格発表

 

注意点があります。前期選抜合格発表と後期選抜出願との間は2日しかないということです。あらかじめ、もし万が一のときは後期選抜をどうするのかを考えておく必要があります。前期選抜では各高校が独自の判定方法で合否を決めており、検査日2日目の「自己表現」や「面接」などに大きな加点(近隣では土気高校100点、東金高校30点、九十九里高校120点等)をしているところもあります。その結果、学力検査の結果が良くとも残念ながら不合格になる可能性があるのです。ショックのあまり感情的な判断で志望校を変更したり、併願の私立高校への進学を決めたりしないで欲しいと思います。そのためにも事前の想定が重要だと思うのです。

 

ところで、現中3生の入試より専門学科の募集定員枠が前期選抜100%となるのに、前期選抜で志願変更を受け付けないのは、受験生がかわいそうであり、不公平に思います。例えば、大網白里市から商業科高校へ進学する場合ですが、千葉商業高校、東金商業高校、一宮商業高校の3つの選択肢があります。これらの高校では定員割れをしない限りは後期選抜が実施されないのですから、出願倍率を見てから最終受験校を決めたいと思うのは当然です。日程的に厳しいことは分かりますが、子どもたちのためにも県教委には再考して欲しいと思います。

 

ちなみに京都府の公立高校受験では、中期選抜(千葉県の後期選抜に相当)において、第一志望はA高校、第二志望はB高校という出願ができるそうです。定員の90%までは第一志望者のみでの合否判定、残りの10%は第一志望不合格者と第二志望者を合わせての合否判定と、やや複雑な制度ですが、志願変更ができないのなら、こういった新制度を導入してもよいのではないでしょうか。

 

 

冬期や春期の短期講習について

小高進学塾では、冬期や春期の短期講習で「勉強会」スタイルを導入しています。(中3生の冬期講習は「1日5教科授業+授業後プリント演習」で入試対策をいたします)

 

今日は、春期講習の募集も兼ねて、この「勉強会」スタイルについてご説明します。

 

部活動もある中1・2年生は講習時間を夜に設定せざるを得ません。おそらくどの塾でも1日の授業時間は約3時間、講習日数は10日程度になると思います。のべ30時間、1教科あたりでは6時間です。これは、残念ながら既習事項の総復習をするには厳しい時間数です。例えば中2数学の冬期講習カリキュラムは、①文字式  ②連立方程式 ③連立方程式の文章題 ④一次関数の基礎 ⑤一次関数の応用 ⑥図形  のようなものになると思いますが、これではどうしても広く浅くの内容になってしまいます。

 

そこで、小高進学塾では、学校定期テストの誤答分析をしたり、ご希望を伺ったりして、生徒一人ひとりに講習内容を設定いたします。「図形の証明特訓をしたい」「歴史が苦手なので、もう1回通史を勉強したい」というリクエストにお応えすることが可能です。

 

ただし、完全マンツーマンではなく、最大5人までのグループ指導になります。ですので「個別指導」と区別するためにこの学習スタイルを「勉強会」と呼んでいます。

 

とは言っても、開塾して間もなく、生徒数も少ない今なら、限りなくマンツーマンでの対応が可能です! 是非ご検討ください。

 

 

千葉学習塾協同組合の特別研修に参加しました

12月11日(金)に千葉学習塾協同組合の特別研修に参加してきました。

 

テーマは「千葉県公立高校入試の国語問題分析」で、テスト会社で問題作成をされている方の講演でした。

 

以前、数学の難易度の偏りについて書きましたが、国語もあまりいい入試問題とは言えませんね。ボリュームがありすぎるんです。従来の「漢字・文法・小説・説明文・古典」に「作文」と「聞き取り」が加わったために、今では、5教科の中で一番時間配分が難しい教科になってしまいました。また、記述問題に癖があるのも特徴です。おそらく、採点のしやすさを優先しているのだと思いますが、字数や指定語句に無理があり、答えるべき内容が分かっていても、それを答案にまとめるのが難しくなっています。つまり、「まず模範解答ありき」で、字数や指定語句という制限によって模範解答以外の記述を許さないような出題なのです。字数が多ければいくらでも調整できますが、10~20字程度では、はっきり言ってひらめき勝負です。正直に言いますと、大人の私でも解答に苦労する問題もあります。もはや、読解力なんて関係ないんですよね。(もちろん、一部の問題ですが)

 

今日の講演でも、大体同じようなお話をお伺いすることができました。私の認識は間違ってなかったんですね。

 

質疑応答では、各塾での国語に関する塾生へのアドバイスや自己採点のやり方等を聞くことができました。

 

今後の指導に役立てていきたいと思います。

 

 

教材会社の営業の方がいらっしゃいました

教材会社の方が営業にいらっしゃいました。教科書準拠の数学のテキストについて、いろいろとお話しをさせていただいたのですが…

 

私:「塾の授業は通常予習型なので、新出事項を教えるのにもう少し導入(ポイント)のボリュームがあるといいですね。」

営:「数学の先生はこだわる人が多く、導入(ポイント)は全部自分で板書するから、テキストに余計なものを入れるなというご要望が多いんですよ。」

私:「そうなんですか… 私は少数派なのですかね?」

私:「でも、最近はアクティブラーニングと呼ばれる、演習などの生徒の能動的活動が重視されていますよね。演習時間の確保という意味でも板書の負担が減らせるとありがたいのですが。」

営:「数学でアクティブラーニングは成立しません。絶対に無理です。」

私:(ずいぶんはっきりと断定されるのですね…)

私:「こちらの教材はいいですね。ただ、B問題が少し難しくありませんか?」

営:「最近は学校の定期テストも難しいんです。この程度の問題はよく出題されています。」

私:(この地域で20年塾講師しているけど、こんな出題見たことないです…)

 

アクティブラーニングについては、定義の共通認識化が図られているとは言い難いので、この営業の方は「英語授業における能動的学習」のようなものをイメージされていたのかもしれません。(私は、教科を問わず、「書く・読む・話す・解く・考える」といった生徒の能動的活動が見られれば、アクティブラーニングであると認識しています) ですから、会話の食い違いもそのあたりに原因があるのかもしれません。

 

しかし… その他については「?」です。文面では伝わりにくいですが、営業の方の口調が厳しくて、正直いい気持ちはしなかったです。自社の教材に絶対の自信があるのかもしれませんが、私としては納得がいかないことばかりでした。何を言っても完全否定されてしまうので、途中からは「言っても無駄」と感じるくらいでしたから。お互いに「なるほど、そういう考え方もあるのですね。」という会話がしたかったです。

 

営業の話術も大事ですよね。